家の性能って何?
「家の性能について分かりやすく教えてください?」とよく訊かれますが、「車と同じように燃費が良い、すなわち快適に住みながら、しかも光熱費が少ない家のことを性能の良い家と言います。」と答えることにしています。
「でも、それってどのようにしたら分かるのですか?」という質問には「…簡単に説明するのは結構難しいですが、まずはその家がBELS(ベルズ)の星いくつの評価(☆~☆☆☆☆☆)をもらっているか(あるいはもらえる性能であるか)を確認してみてはいかがでしょうか。」
考えてみますと、「暖かいですよ、とか断熱材は素晴らしい性能のものを使っていますよ、とか△△サイクル工法のの家だからとか。」というのは簡単ですが、やはり車が1㍑で何キロ走るというように家の性能もきちんとした公的機関に評価された数値で比較されなければならないと思いますね。
現在、日本における住宅は「建築物のエネルギー消費性能向上に関する法律」(通称「建築物省エネ法」)によって規定されています。
上記の「向上に関する」という文面から考えますと、新築する場合には燃費の良い家を作りなさい、と法律で定めるようになる。といういうことなのです。実際、2年後の平成20年には義務化になると言われています。
「建築物省エネ法」とは、いわゆる家の燃費をUA値として数字で表示し
UA値(外皮平均熱貫流率)が≦地域の定められたUA値より同等もしくは小さい数値の家でなければならない。
UA値については内容を詳しく説明するにはかなり難しいので、一般の方であれば単純にその家のUA値がいくつなのか、(小さい数値ほど性能が良いので)その地域の基準値よりもどれだけ小さいのかを知るだけで良いと思います。
ただし、その数字が本当に正しいのかどうか、根拠ある数字であるのかどうか疑ってみる必要は大いにあると思います。
そのために自己評価ではなく、第三者評価機関のBELS認定があるわけです。(前々回のブログを参照してください。)
まず、建築物省エネ法の基準については
日本の北から南まで7つの断熱区分に分けられ、それぞれ基準値が違います。